総合型・推薦ルートB1F はじまりの間 ・ STAGE 1

総合型選抜とは?一般選抜・学校推薦型選抜との違いと向いている人

クリア目安 6分最終更新

このステージで手に入るもの

  • 総合型選抜のしくみ
  • 一般選抜・学校推薦型選抜との違い
  • 自分に向いているかの見分け方
案内人

ようこそ、総合型・推薦ルートへ。最初のステージでは「総合型選抜」の正体をつかもう。

キミ

名前は聞いたことあるけど、AO入試と何が違うんですか?

案内人

いい質問だ。まずは全体像から見ていこう。

総合型選抜とは

総合型選抜は、大学が「こんな学生に来てほしい」と決めた方針(アドミッション・ポリシー)に合う人を、書類・面接・小論文・プレゼンテーションなどで多面的に評価して選ぶ入試です。2021年度入試から、それまでの「AO入試」がこの名前に変わりました。

特徴は次の3つです。

  • 試験当日の点数だけでなく、これまでの経験・大学で学びたいこと・将来の目標をあわせて見る
  • 出身高校の校長の推薦は、多くの大学で必要ない(自分の意思で出願できる)
  • 小論文・プレゼン・口頭試問・教科のテスト・資格や検定・共通テストなど、学力を確かめる方法を少なくとも1つ入れることになっている
キミ

じゃあ、勉強しなくていい入試ってわけじゃないんですね。

案内人

その通り。「点数一発勝負じゃない」だけで、見られるものはむしろ多いんだ。

一般選抜・学校推薦型選抜との違い

大学入試は大きく3つに分かれます。違いを表で見てみましょう。

一般選抜 学校推薦型選抜 総合型選抜
主に見るもの 試験当日の学力試験 高校の成績(評定)・推薦書・面接や小論文など 志望理由・経験・面接・小論文・プレゼンなど
校長の推薦 いらない 必要 多くはいらない
出願 12月〜2月ごろ 11月以降 9月以降
合格発表 2月〜3月ごろ 12月以降 11月以降
併願 しやすい 専願が多い 専願が多い(併願できる大学もある)

学校推薦型選抜と総合型選抜の「◯月以降」は、文部科学省の大学入学者選抜実施要項で決められている、いちばん早い時期です。実際の日程は大学ごとに違うので、志望校の募集要項で確かめましょう。

総合型・推薦で入学する人はどれくらい?

総合型選抜と学校推薦型選抜をあわせた「年内入試」で入学する人は、いまや大学入学者の半分を超えています。

年内入試で入学した人の割合
大学全体 53.6%
私立大学 61.6%
公立大学 32.9%
国立大学 20.4%

出典: 文部科学省「令和7年度 国公私立大学入学者選抜実施状況」。令和7年度から集計の区分が変わったため、前の年度の数字とは単純に比べられません。

私立大学では、入学者の6割以上が年内入試です。一方で国立大学はまだ2割ほどで、国立志望なら一般選抜の準備も欠かせません。

総合型選抜の流れ

  1. エントリー・面談(大学による)
    出願の前に、エントリーシートの提出や面談がある大学もあります。夏ごろに行われることが多いです。
  2. 出願(9月以降)
    志望理由書・活動報告書・調査書などを出します。
  3. 一次選考:書類審査
    出した書類で、二次選考に進む人が選ばれます。
  4. 二次選考:面接・小論文・プレゼンなど
    大学によって、グループ討論や講義を受けてのレポートなどもあります。
  5. 合格発表(11月以降)
    合格したら入学手続きへ。専願の場合は、ここで進学先が決まります。

総合型選抜に向いている人

  • 大学で学びたいことが、ぼんやりとでもある
  • 部活・委員会・探究・ボランティア・資格など、話せる経験がある
  • 自分の考えを書いたり話したりするのが苦にならない(または練習する気がある)
  • 高3の夏より前から、準備を始められる

すごい実績がないとダメ?

そんなことはありません。大学が見ているのは、実績の大きさよりも「経験から何を考え、大学で何を学びたいのか」のつながりです。身近な経験でも、深く考えたことがあれば立派な材料になります。

気をつけたいこと

ここで油断するとゲームオーバー

  • 専願が多い:合格したら必ず入学する約束の大学が多いので、出願前に「本当にここに行きたいか」を決めておく
  • 準備に時間がかかる:志望理由書は何度も書き直すのがふつう。高3の夏から始めると間に合わないこともある
  • 出願条件がある大学もある:評定平均や英検などの条件を、募集要項で早めに確かめる
  • 一般選抜の勉強を止めない:不合格だったときに、一般選抜に切り替えられるようにしておく

いつから準備する?

目安は高2の冬〜高3の春です。早く始めるほど、志望理由書に書ける経験を増やせます。

時期 やること
高1〜高2 評定を積み上げる・興味のある活動を続ける・英検などに挑戦する
高2の冬〜高3の春 自己分析・志望校の情報集め・オープンキャンパスに行く
高3の6月〜8月 志望理由書・活動報告書を書く・面接や小論文の練習
高3の9月〜 出願・選考

次のステージでは、もう1つの年内入試「学校推薦型選抜」を攻略しよう。

手に入れたアイテム(まとめ)

  • 総合型選抜は、大学の求める学生像に合う人を、書類・面接・小論文などで多面的に選ぶ入試
  • 出願は9月以降、合格発表は11月以降。学校推薦型選抜より早く始まる
  • 校長の推薦がいらない大学が多く、評定の条件がない大学もある
  • 専願が多いので、出願前に「本当にここに行きたいか」を決めておく
  • 不合格に備えて、一般選抜の勉強は止めない

よくある質問

AO入試とは別物ですか?

2021年度入試から、AO入試が「総合型選抜」に名前を変えました。このとき、小論文やプレゼン、教科のテストなど、学力を確かめる方法を少なくとも1つ入れることが大学に求められるようになりました。

総合型選抜で落ちたら、一般選抜は受けられますか?

受けられます。総合型選抜の結果は11〜12月ごろに出ることが多いので、そのあと一般選抜に切り替えられます。だからこそ、一般選抜の勉強を止めないことが大切です。

評定が低くても出願できますか?

評定の条件がない大学も多くあります。ただし「評定平均◯以上」と条件を決めている大学もあるので、募集要項の「出願資格」を必ず確かめてください。

クリア条件

総合型選抜を、30秒で人に説明できたらクリア!

「学力試験の点数だけでなく、志望理由やこれまでの経験を、書類・面接・小論文などで見る入試。9月以降に出願して、11月以降に合格発表」——この中身を、自分の言葉で友だちに説明できたら、このステージはクリアだ。

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